モータースポーツ科ではレース活動以外に、モノづくりに力を入れています。
その集大成でNATSオリジナルのF4「NATS001」を製作し、現在もその車両でJAF F4のレースに参戦し続けています。
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今回は「金属加工理論」という授業で、モノづくりに対する知識・技術を身に着けるために、金属の材質や工作機械・溶接機の使用についての授業を行っています。
まずは旋盤!
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F4のサスペンションアームに使用する部品を制作します。
材料の切り出しからスタートし、面だし・穴あけ、次第に複雑な形に削っていきます。
そして溶接!
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TIG溶接を使用して、アルミ・スチール・ステンレスと様々な材質の溶接に挑戦します。
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これらが出来るようになると、自分で様々な部品が制作出来るようになります。
実際に使うパーツを作ることにより、自分たちの技術力が上がり、車両ポテンシャルも上がるということです。
新たなパーツをつけて挑む、次回のレースが楽しみです‼
6月3~5日(金~日)に富士スピードウェイでスーパー耐久シリーズ第2戦 富士24時間レースが行われました。
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今回から新メンバーでの参戦となるチームNATS。学生にとってはデビュー戦です!
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金曜日には予選が行われました。 結果は、Aドライバー予選4番手タイム、Bドライバー予選4番手タイムで、決勝は4番グリッドからのスタートとなりました。
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6月4日15時にスタートが切られた24時間レース。 快調に周回を重ねていくかに見えた矢先、突如ステアリングラックの破損に見舞われ緊急ピットイン・・・
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他の車両から部品を移植し、何とか再スタートを切ることができました。
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そこから挽回を図っていきましたが、レース後半ミッショントラブルによりまさかのピットイン。。 学生たちの頑張りでミッション交換を済ませ再度コース復帰!
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無事12位でチェッカーを受けることができました!!
今回はトラブルに見舞われ順位としては悔しい結果となってしまいましたが、様々な困難も乗り越え受けられたチェッカーは、学生にとって最高の経験になったと思います。
次回は7月に行われるSUGO3時間レースです。開幕戦に続き優勝できるよう、みんなで頑張ろう!!!
今回は『非金属加工理論』ということでレーシングカーでも多く採用される「カーボン・FRP」について授業を行いました。
カーボンやFRPは、エアロパーツやバイクのカウルの他にも、ヘルメット・ボート・浴槽・マネキン等、身近な所で多く使用されています。
ガラス繊維やカーボン繊維を樹脂(プラスチック)で硬化させることで製品が出来上がります!!
レース業界では多くのカーボン素材を使用された物が多く、今回モータースポーツ科ではカーボンのトレイを製作しました!!
まずは座学で製作に必要な材料や道具、作業手順について学び、いよいよ実践です!!
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初めてのFRP製作でしたが、みんな無事に完成!!
この調子で自分たちのレース車両もどんどんオリジナルパーツを投入して強いマシンに仕上げていってもらいたいです!!
JAF F4 第2、3戦が5/14~5/15にスポーツランドSUGOで開催されました。
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72号車(NATS001)にとっては昨年コースレコードを更新した相性の良いコースです。
また、今年度のF4班の学生にとっては、これが待ちに待った初レースです!
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72号車は前回のレースの反省点を踏まえ車両の見直しを行い、今回からウィングを1枚翼から2枚翼に変更しました。
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金曜日から練習走行を行ったチームNATSは、変更したウィングの効果の確認や角度を変更し走行を行います。
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学生たちは初サーキットということもあり、始めは戸惑いもありましたが、徐々にサーキットの雰囲気にも慣れ作業を進めていきます。
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そして迎えた土曜日、第2戦の予選では72号車2番グリッド獲得‼
優勝を狙える位置からのスタートとなりました。
0号車は16位で予選を終えました。
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72号車は予選後データの確認を行ったところ最高速が遅く、決勝前にウィングを1枚翼に変更し、第2戦の決勝に挑みました。
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午後の決勝では、好スタート切った72号車はトップに浮上!
ですが、なかなかペースが上がらず後続車に次々にオーバーテイクを許す展開に…
4位でレースを終えました。
0号車は自己ベストタイムを更新し14位となりました。
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15日(日)第3戦のスターティンググリッドは、第2戦のベストタイムで決まり、72号車は5番グリッド、0号車は15番グリッドからのスタートとなりました。
72号車は第2戦終了後、ウィングを2枚翼に戻し、足回りのセット変更を行い第3戦を迎えました。
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スタートではまたも72号車が好スタート!
3番手に浮上し、ファステストラップを更新しながらトップ争いを展開します。
ですが、ここでトラブル発生。左リアタイヤがパンクしコース上にストップ。
規定周回数を周っていたので16位完走となりました。
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0号車は第2戦で記録した自己ベストタイムを更に更新し、13位でレースを終えました。
今回72号車は残念な結果となってしまいましたが、2枚翼の効果を確認することができ、NATS001のポテンシャルアップが感じられました。トラブルの原因も究明したので、次戦に向けてのパーツの改良と改善を行います。
学生たちも3日間で大きく成長しました。
次戦優勝出来るようにみんなで頑張ろう!
皆さん応援ありがとうございました。次戦は7/24富士スピードウェイで行われる第6戦に参戦予定なので引き続き応援よろしくお願いします!
先週になりますが、モータースポーツ科進級後に取得する資格「JAF公認審判員」の授業を行いました。これはレースを運営するための資格で、サーキット内の各ポストでフラッグを振ったりする役割の「コース」、レース車両の車検などを行う「技術」、レース中の周回数や順位、ラップタイムを計測する「計時」の3つに分かれており、学生たちはそれぞれ希望の資格を取得することができます。
2日間に分け、座学・実技の講習を行いました。
では、少し実技講習の模様をご紹介します!
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講師の小髙先生から旗の意味や出し方等についてレクチャーを受けた後、実際にドライバー側、運営側に分かれスタンディングスタート、ローリングスタートの模擬レースを行い、途中コース上にストップ車両が現れたり、コース上が滑りやすく危険であるというオイルフラッグが提示されたりと様々なシチュエーションを作り、それに合わせた対応を行います。
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初めは緊張した面持ちでしたが、だんだんにフラッグの振り方も様になってきました。
全員が両方の立場を経験し、しっかりと内容を理解した様子でした!!
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学生たちは最後の試験もクリアし、無事JAF公認審判員の資格を取得することができました。
次は実際の活動として、NATS軽ダートカップの運営を行う予定です!!
将来、この資格を生かしてサーキットオフィシャルとしても活躍する者も現れるかな? レースにこのような方面から携わるのも良いかもしれないですね!!