エンジンチューニングinNATSサーキット

モータースポーツ科では、レースのないオフシーズンに、様々な体験型実習を行っています。

その一つにこのエンジンチューニングの実習があります。
レース業界・チューニング業界に携わってこられた外部講師もお招きし、エンジンのパワーアップについて勉強します。

まずは基本となるエンジン本体のパワーアップ。レースやチューニングといった業界では当たり前のポート研磨やシリンダーヘッド面研、ピストンやコンロッドの重量合わせなどを行い、チューニングエンジンを製作します。エンジンの分解からスタートし、各部のチェック・清掃から研磨作業・面研作業などを行いました。
ET_01 ET_02 ET_03 ET_04

また他のグループは、エンジン制御の『コンピューターチューニング』について学びます。耐久班の使用するVITZを使用して、サブコンと言われるコンピューターにパソコンを繋げて、点火時期や燃料マップなどを調整し、フィーリングやパワーがどれくらい変化するかを馬力試験機や試乗をしてチェックします。
ET_05 ET_06 ET_07 ET_08

そしてコンピューターチューンの第2弾として名車『R32型スカイラインGT-R』を使用して、ROMチューニングにてのフィーリングチェックを行いました。
ET_09 ET_10 ET_11 ET_12
最近は社外コンピューター等の進化により、あまりメジャーではなくなってきていますが、コンピューター内の基盤にあるROMの書き換えを行い、点火マップや燃料マップの変更からエンジンフィーリング・パワー感がどれだけ変化するかを試乗チェックしました。

ET_13 ET_14 ET_15 ET_16
そして最後のグループはターボチャージャーによるパワーアップにチャレンジ。これはR32GT-Rはもちろん、インプレッサやスターレットターボを使用してお手軽ブーストアップをしました!!画像にある直径4mm程の小さい部品に1.2~1.3mm程の穴をあけたオリフィスと呼ばれるパーツを旋盤にて製作し、ターボのアクチュエーターと呼ばれる部品のホースに取付、フィーリングの変化を体感いたしました。中には自分のクルマに取り付ける学生達もおり、普段から通学で使うクルマの変化にビックリしておりました。

また今週はサスペンションセッティングという授業で、体感型の実習が行われます。
車高やスプリングのセッティングを行い・試乗して体感し、またセット変更して試乗して…。
モータースポーツを行うにも、NATSサーキットで普段から出来る『リアル体感型授業』で学ぶのがNATSモータースポーツ科流の授業です。

WEST056 復活計画始動!!

年も明け、モータースポーツ科は今シーズンのレースに向け、早くも動き始めました。

DSC00325 DSC00342

こちらは以前まで使用していた アルミモノコックのWEST056。当初のNATS001はWEST056からのコンバージョンだったため、製作に伴い色々な部品が取り外され、モノコックのだけの状態となっていました。

NATS001のアップデートも進み、ほとんどの部品をオリジナルで製作したため、流用していたパーツも取り外されたので、当時の状態に戻せるのでは?ということで、このシーズンオフを使用して復活させることになりました。

DSC00349 DSC00353

今シーズンは富士スピードウェイで行われるFCR-F(F4アルミモノコック車両のみのレース)に参戦する予定です。

2010年にはシリーズチャンピオンを獲得した車両です!!

皆さん、今シーズンはFCR-Fレースでの学生の頑張りにも注目してください!!

新年がスタート!!まずはオートサロン!!

皆様、あけましておめでとうございます。
本年もモータースポーツ科より、レースの情報をアップしていきますのでよろしくお願いします。
本日NATSでは年頭式が行われ、早速授業がスタートしました。
01fc49d333baf00cd4f9d137c85ede5f29a5a109b3普段はメカニックスーツに身を包む学生達も本日はスーツで式典に参加となりました。3月には卒業となり、みんなそれぞれ社会人に…。
残り少ない学校生活となりますが、健康に留意して頑張りましょう!!

そして明日より幕張メッセにて開催されます『東京オートサロン2015』にはカスタマイズ科と共に「F4 NATS001」と「MAX☆ORIDO with NATS D1 V86」を展示します。

IMG_9212
F4 NATS001IMG_9128
MAX☆ORIDO with NATS D1 V86 TIME ATTACK Ver

01b1c109f4d635a9713bb9c3ac8fd8a3ac8f1f15d3
中央4ホールで毎年恒例ですが、黄色いバルーンが目印です。
普段学生達がメンテナンスや開発を進めるレーシングカーと織戸学選手のD1車両を是非間近でチェックして下さいね。

会場でお待ちしております。

ツインリンク茂木 アイドラーズ4H耐久レース最終戦!

#72スターレット  粘ってクラス3位!

IMG_8828

モータースポーツ科 ツーリングカー(TC)班の参戦レース第4戦目は今期の最終戦となる、ツインリンクもてぎ開催のアイドラーズ4時間耐久レースです。

今回も3台体制での参戦です。

参加台数60台。

#71Vitz&#72スターレットはクラス2(2000cc未満)にエントリー、#73スターレットターボはクラス3(2000cc以上)にエントリーし、各チーム完走、そして表彰台を目指しました。

今回は、初戦7月のEnjoy7H耐久でツインリンクもてぎのコースを経験した学生のほかに、今回初めて走行する学生も加わり、練習走行無しの「ぶっつけ本番」でレースに臨みます。

決勝のグリッドは抽選で決定し#72スターレットは総合26番手、#73スターレットターボは総合27番手、#71Vitzは総合29番手からのスタートです。

NATSチームは3チーム共に5スティント、タイヤ交換無し、燃費の差で給油は#72スターレットは1回、#73スターレットターボ、#71Vitzは2回の予定です。

各チームのドライバーのオーダーは下記の通りです。

#71Vitz   藤泉涼(福島)→内田祐介(長野)→坂本涼(水戸)→尾野一洋(銚子)→藤泉涼

IMG_8036

#72スターレット   高橋将人(大分)→小田一樹(千葉)→松井陽太(宮崎)→神山泰輝(栃木)→佐古旭(岡山)

IMG_8019

#73スターレットターボ   坂本雅也(稲敷)→對馬修一(神奈川)→阿部達也(取手)→對馬修一坂本雅也

IMG_8025

午後12:21からは4時間の耐久レースがスタート!!

IMG_8341IMG_8587

#73スターレットターボ坂本雅也君がスタートからゴボウ抜きし、一気に総合の9位までポジションを上げ、對馬君にチェンジ!

各チームも50分を目途にドライバーチェンジをします。

IMG_8109

その後も順調に順位を上げ、最初の給油タイミングです・・・

Pit給油は何度も練習してきました。各車40秒~50秒で20Lの給油を行います。

#73スターレットターボは全てのPit作業(2回の給油と5人のドライバーチェンジ)を終了した時点でエンデュランス総合3位のポジションでした・ ・ ・

しかし不運が・・・

修理に20分を要しコースに復帰したものの、順位(総合29位クラス10位)を大きく下げてしまいました。

IMG_8198

#71Vitzは予定通りの走行を続け、ミス無くPit作業を行い、総合15位クラス7位でエース藤泉を送り出しました。そのままの順位でGoal。

IMG_8178

#72スターレットは給油後、エース神山泰輝を4番手で投入!ガソリンが十分な状態で全開走行させ順位を総合の10位までアップ。

アンカーの佐古旭に燃費走行させて逃げ切る作戦でした。

IMG_8320

16時21分チェッカーフラッグが振られ、#73スターレットターボ、#71VitzとGoalラインを通過しましたが・ ・ ・燃費走行していた#72スターレット佐古旭が戻ってこない!?

#72スターレットのメンバーか肩を落としていると・ ・ ・トロトロとGoalラインに向かってくるマシンが!

・ ・ ・#72スターレットだ!!

IMG_8766

総合10位(クラス3位)のGoalでした。

Gas欠で止まったマシン・・・クランキングするとなぜかエンジンが目を覚ましてくれました!

こうしてモータースポーツ科ツーリングカー班最後のレースは感動の結末を迎えました!

IMG_8865

2014シーズン 皆様の暖かいご声援ありがとうございました。

来シーズンも更にパワーアップしたTeamNATSの学生達が耐久レースの舞台に挑戦しますので、引き続き応援よろしくお願いします!!

一番速い奴は誰か…。F4日本一決定戦

モータースポーツ科10期生、F4班最後の参戦レースとして、ツインリンクもてぎで開催された日本一決定戦に参戦してきました。
F4の東西シリーズの車両が一堂に集結し、エントリーは20台と非常に盛り上がるレースとなりました。

今回TeamNATSからは3台のエントリーとなり、
#72 NATS001 金井先生
#73 WEST006 早野選手
#17 MC090 小倉選手 で参戦となりました。

4日(木)からサーキット入りし、6日(土)まで練習走行を繰り返し、ドライバーとクルマがリンク出来るように…といった気持ちで、セットアップを進めていきました。
P1080614P1080403 P1080429P1080439
大きなトラブル等もなく、各車セットが進みます。走行後はドライバーとのコミュニケ―ションを計り、クルマの状況を確認していきます。

そして迎えた7日(日)は朝一で予選が行われました。この予選は決勝レースのスターティンググリッドを決めるセミファイナルにむけた予選です。 天気は良いものの気温が低く、前半はタイムが伸び悩むも、タイヤが温まった後半より各車ベストタイムを更新していきます。そして予選結果は、
#72…4位
#73…11位
#17…14位
となりました。

その後セミファイナル(8Lap)のレースでは、珍しく#72の金井先生がスタートでストールしてしまい、一時順位を落とすも挽回して7位チェッカー。#73早野選手12位、#17小倉選手は13位となりました。
IMG_1293
IMG_1288IMG_1291
ファイナルレースは13:45スタートで15Lapで争われました。このレースが荒れたサバイバルレースに…。#72はセミファイナルからの挽回をするべく、見事なスタートダッシュで一時は3位まで順位をアップさせます。がしかし、後続車に捕まえられ、5位で順位をキープし後半に…。
#73はスタート後の3コーナーで他車と接触しスピン。再スタートをするも順位を大きく落とします。
#17号車は予選タイムよりペースをアップながらポジションを上げていきます。
そして後半、なんとトップと2位を走っていた車両が相次いでマシントラブルによりリタイヤに…。
そして#72金井先生は3位に浮上!!#73早野選手はアルミクラスで2位まで浮上しそのままチェッカー!!見事表彰台となりました。
#17小倉選手、一時はシングルまで順位を上げていましたが最終コーナーで痛恨のスピンをしてしまい、結果は14位となりました。

P1080700P1080747
金井先生は富士アルミF4レース、鈴鹿西日本最終戦、日本一決定戦と3連続表彰台となりました。また早野選手は9月の富士に続きアルミクラス2位表彰台と一年を締めくくるのに良いレース結果となりました。

IMG_1372IMG_1162
このシーズンオフに車両開発を進め、来シリーズのチャンピオン目指して頑張ります。今シーズンも多くのご声援本当に有難うございました。