カスタマイズ科最後のイベント、卒業旅行を兼ねたテストランキャラバンも無事終了しました。学生諸君、引率の先生方お疲れ様でした。 詳細は後日カスタマイズ科ブログなどにアップする予定です。
NATS後援会企業として、日頃より学生の就職活動を全面的にご支援いただいている日野自動車株式会社様・千葉日野自動車株式会社様より、実習教材としてディーゼルエンジンを寄贈いただく運びとなり、 本日寄贈式が行われました。
日野自動車の山本様や千葉日野自動車の在原社長をはじめ、整備部、総務部の皆様にご列席いただき、また本校からは矢部学校長、教頭、大型車整備へ就職を希望する学生、すでに内定をいただいた学生などが出席しました。
寄贈いただいたエンジンは日野デュトロに搭載されているものと同型で、今年1月に組上げられた真新しいディーゼルエンジン。新技術である「コモンレール式燃料噴射システム」も搭載され、これで最新のディーゼルエンジンを身近に学ぶことができるようになりました。
日野自動車・千葉日野自動車の皆様、寄贈いただいたエンジンは早速活用させていただき、学生たちの更なる技術向上に役立て、そして皆様に必要とされる人材育成にこれからも邁進してまいりますので、今後ともよろしくお願い致します。この度は誠にありがとうございました。
先週、ブログに挙げさせていただいた澤山講師から、レポートの第2弾が届きましたので、ご紹介させていただきます!
私はペルーの首都リマを拠点に、毎日のように飛行機や車で移動し地方を巡回するハードスケジュールをこなしています。南半球なので今は真夏であり暑さにいささかバテ気味です。太平洋に沈む夕日を見て地球の反対側にいることを思い起こします。
リマは大都市であり、近代的なビルが立ち並びマクドナルドやケンタッキーFCなどが軒を連ねていますが、地方へ行くとやはりここが発展途上国であることを改めて認識します。地方での主要な交通手段は125cc程度の二輪車及びオート三輪です。ホンダ、ヤマハなどはもちろん人気が高いのですが、安価な中国メーカーの台頭が顕著です。
雄大なアマゾン川です!
主な調査対象である全国工業労働訓練機関(SENATI)は、全国に拠点を持つ職業訓練校です。教材の不足、優秀な教員の不足などにより十分な技術教育には程遠い状況ですが、授業を見学して感じたことは学生も教員も真摯に取り組んでいることです。そして、日本の技術者の協力を切に望んでいます。
この国の適切な発展は、ひいては日本企業の裨益にも通じるはずです。ぜひ多くの日本の自動車整備士が世界に出ていってほしいと思いました。
NATS自動車研究科講師 澤山晃一
独立行政法人 国際協力機構からの要請を受け、自動車研究科の澤山先生が「2015自動車整備案件形成調査団」として、コロンビア、ペルーの自動車整備業界視察のため派遣されました。澤山講師は、青年海外協力隊としてのキャリアも豊富で、NATSでは通常授業の他に、協力隊候補生・技術研修の指導員としても活躍しています。
現地から調査報告が届きましたのでここにご紹介いたします。
現在、コロンビアでの調査も大詰めを迎え、週末を挟み地方都市を巡回し、職業訓練校や整備工場等を視察しました。 国立職業訓練校はSENAと呼ばれ、全国100か所以上の拠点で自動車整備を含む様々な職業訓練を実施しています。
SENAの地方校で目を引いたのは、写真のようなFSAEに似たフォーミュラカーです。最初はブラジルの大会にエントリーしているのかと思い話を聞くと、独自に開催しているイベントがあるようです。
また、民間整備工場を数か所視察しました。基本的な技術力は高いようですが作業は大半がエンジンOH等の故障整備であり、定期点検や車検といった予防整備のための制度作りが急務であると感じました。 明日はペルーへ移動します。時差ぼけは解消しましたが、逆に帰国後に苦労しそうです。それではまた報告します。
NATS自動車研究科:澤山晃一