こんにちは。
今回は、自動車研究科3学年、1級自動車整備士コースとマネージメントコースの学生を対象とした授業、 ”環境経済学” の一環として、自動車リサイクル工場の見学を行いました。
見学に伺ったのは、 富津市にある”東日本資源リサイクル株式会社” 様、自動車のリユース、リサイクルを専門とする工場です。
まずはじめに、工場の規模や沿革についてご説明いただきました。
自動車リサイクル法に定められている「全部再資源化」を達成する為に設立された工場だそうで、実に自動車全体の95%をリサイクルすることに成功しているそうです。
その後は、実際の工場内を見学させていただきました。
資源化される自動車は、油脂類や大気中に開放できないフロン類などを回収した後、1台1台人の手によって細かく解体され、まだ使えるような綺麗な部品は、リユース(中古)パーツとして販売され、残りの部品は材料ごとに細かく分別されていきます。
最終的に自動車が鉄材のみになったところで、400tもの力を加えられるプレス機に投入されます。
そして、数分後には・・・
このような鉄のサイコロとなって出てきます!驚きですね!
サイコロとなった鉄材は隣接する製鉄工場へと出荷され、高級鋼として生まれ変わるそうです!
一般的な自動車一台で、おおよそ400kgのサイコロが出来上がるそうで、工場の最大能力が月間3000台とのことですので、毎月1200t もの鉄がリサイクルされていることになります。貴重な資源ですね。
学生の皆も、普段何気なく利用している自動車が最終的にどういった処分がなされているのか、また自動車購入時のリサイクル料金の意味など、改めて勉強する良い機会になったようです。
東日本資源リサイクル株式会社の皆様、貴重な見学をありがとうございました。