モータースポーツ科オフシーズンの恒例授業『エンジンチューニング』が行われました。
この授業は学科で、エンジン本体に行うチューニングやチューニングパーツについて、更にはエンジンを制御するコンピュータのチューニングまで、エンジンのパワーアップについて色々と勉強し、その後は実車で体感します。
今回は3車種にそれぞれチューニングするメニューを用意しました。
一台目は名車R32型のスカイラインGT-Rを用意しました。
まずはクルマのメンテナンスから。当然チューニングの後は試乗を行うので、オイル交換や足回りチェック、そしてブレーキのエア抜きなども行います。
パワーアップメニューとしてはブースト圧を制御しているPCMバルブという部品を細工してターボのブーストアップ!!もちろんコンピューターのセッティングも合わなくなるので、チューニングロムが入ったコンピューターに交換します。
そして2台目はスターレット
こちらの車両にはサブコンと言われる、トラスト社製の『E-MANAGE』を装着し、ノーマルコンピュータ+αのセッティングをする事で、比較的簡単にコンピューターチューンが出来ます。A/F計(空燃比計)と言われる装置も装着し、燃料と空気の割合を見ながらシャシダイでセットアップ方法を確認し、パワーチェックも行いました。
3台目はVitzを使用してのフルコンチューニングを行いました。
今回はなんとチューニングパーツメーカーHKS様とチューニング雑誌Option様とのコラボレーション企画で、新型の『F-CON Vpro Ver4.0』と言うフルコンについて学びました。実際にHKS様に訪問し、Vproの仕組みから取付け方法を講義していただき、学校ではセッティングのプログラム内容を説明してもらいました。シャシダイでパワーチェックしながら更にセッティングを進め、パワー的にはなんと約20馬力もアップする結果になりました。
実際に体感するメニューとして、ノーマル状態・セットを変更しての試乗をそれぞれスターレット・GT-Rで行い、Vitzは同じエンジンを搭載をしていると言うことで、チューニングした新型とノーマルの旧型をそれぞれ試乗しパワーアップを体感しました。またトヨタのハイパワーエンジンも体感するのに海老原先生のアリストにも同乗してもらい、日産のRB26とトヨタの2JZをそれぞれ体感してもらったりしました。
学生達も、楽しみながらパワーアップをそれぞれ体感しておりチューニングというものに興味が沸いておりました。
今回のコンピューターセッティングの内容は、2/26発売『Option 4月号』に掲載予定ですので、是非チェックして下さい!!