【自動車研究科】チャレンジ問題8

〔問題〕前進4段のロックアップ機構付き電子制御式ATの車速センサ1が故障しています。車両は以下のどのような状態になるでしょうか?

(1)一定のギヤで固定となる

(2)エンストする

(3)エンジンが始動しない

(4)通常と変わらない

 

 

以下解説、解答になります。

 

 

〔解説〕

電子制御式ATのECUは、センサ、ECU、アクチュエータのうち、どれかに支障が出ても、自動車が走行できるようにフェイルセーフ機能を備えています。

例えば、シフトソレノイドバルブ異常時は一定のギヤで固定、油温センサ異常時は4速への変速禁止など状況に合わせて制御が行われます。

問題の車速センサですが、車両には2系統の車速センサが使われており、一方が故障をしてももう一方のセンサで通常の制御をおこなうことができます。両方故障した場合は一定のギヤで固定となります。

 

〔解答〕

(4)通常と変わらない

 

 

【自働車研究科】チャレンジ問題7

〔問題〕図に示す警告灯の回路において、警告灯電源線の異常(断線、短絡(地絡))が発生している場合、V1の電圧は何Vになるでしょうか?

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以下解説、解答になります。

 

 

 

 

〔解説〕この回路はECU内のトランジスタで警告灯ON,

OFFしています。

正常時のV1の電圧は

警告灯点灯時・・・0V

警告灯消灯時・・・12Vとなります。

警告灯電源線の異常(断線、短絡(地絡))が発生している場合、V1には電気が届かない状態となるため、電圧はかかりません。

〔解答〕V1=0V

【自動車研究科】チャレンジ問題6

〔問題〕FF式の車両に採用されているVSCS(ビークル・スタビリティ・コントロール・システム)で、右旋回時に以下の制御がかかりました。車両はどのような状態だったのでしょうか?

 

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以下解説、解答になります。

 

 

〔解説〕右旋回時の外側前輪にブレーキをかけると、旋回する力を抑えることになります。つまり、曲がりずらいアンダーステア状態になります。今回は車両がオーバステアだったため、アンダステアになるような制御をかけ、挙動を安定させたということになります。

ちなみに、アンダステア時には以下の制御がかかります。

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〔解答〕オーバステア

【自動車研究科】チャレンジ問題5

〔問題〕エンジン不調が発生したのでダイアグノーシス・コードを確認したところ、異常コードが表示されませんでした。そこで外部診断器を用いて正常車と不具合車の暖機後のアイドリング状態での点検を行い、下表の測定結果を得ました。故障推定原因として、適切なものは次のうちどれでしょうか?なお、車両はDジェトロニック方式エンジン搭載車です。

測定結果(エンジンECUデータ)

正常車 不具合車
水温(℃) 90 90
ISCVデューティ比(%) 39.4 39.4
エンジン回転速度(min-1) 750 750
O2センサ 0.3Vと0.7V間を変化する 約1V一定
バキューム・センサ(kPa) 37 37
噴射時間(ms) 2.6 2.2

 

(1) 水温センサの特性ずれ

(2) 吸気系統のエア吸い

(3) バキューム・センサ系統のホースの穴あき

(4) 燃圧不良

 

 

以下解説、解答になります。

 

 

〔解説〕

O2センサの値が1V一定ということは、空燃比が濃い状態であることを示しています。

 

(1) 水温センサの特性ずれ

不具合車両の水温センサのデータは90℃と正常車と同じでン  あるため、特性ずれは考えられません。

(2) 吸気系統のエア吸い

吸気系統にエア吸いがあると、空燃比が薄くなります。

(3) バキューム・センサ系統のホースの穴あき

不具合車両のバキューム・センサのデータは37kPaと正常ン   車と同じであるため、穴あきは考えられません。

O2センサの値から不具合車は空燃比が濃いことがわかります。その結果から、エンジンECUは空燃比を薄くするよう噴射時間を少なくしています。しかし、それでも空燃比の状況が変わらないということは、燃圧が高いため、同じ噴射時間でも多くの燃料が供給されてしまい、エンジン不調になっていると考えられます。

 

〔解答〕(4) 燃圧不良

 

【自動車研究科】チャレンジ問題4

〔問題〕スロットル・ポジション・センサが図に示す状態にある場合、エンジンECUには何Vの信号電圧が入力されるでしょうか?ただし、配線等の抵抗はないものとし、コネクタAとコネクタBはそれぞれ接続状態とします。

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以下、解説と解答になります。

 

 

 

〔解説〕今回の回路での電気の流れは

 

 

5V安定化電源→3.80kΩの抵抗→6.20kΩの抵抗→アース

 

となります。ここからオームの法則を用いてそれぞれの抵抗にかかる電圧を求めます。

電流=電圧/抵抗

電圧=電流×抵抗

回路全体に流れる電流=5V/3.80kΩ+6.20kΩ=0.5A

3.80kΩの抵抗にかかる電圧=3.80kΩ×0.5A=1.9V

6.20kΩの抵抗にかかる電圧=6.20kΩ×0.5A=3.1V

 

ECUへは6.20kΩにかかる電圧3.1Vが入力されます。

 

〔解答〕3.1V

 

今回は少し難しかったかもしれませんね...