ブータンでの業務も中盤になり、本日は民間の自動車整備業者との協議や、整備工場の視察を実施しました。
まず、自動車整備工場の経営者との意見交換会を開催しました。
予想はしていましたが、彼らが訴える問題点を要約すると「近年の電子制御化された自動車の整備技術に対応できない」ということです。
また、ブータン政府は環境保護やエネルギー政策としてEVやHVの普及を目指しています。
しかしながら、現場を視察した印象は、実情は政策と大きな隔たりがあるということです。
その後、それぞれの経営者の整備工場を視察しました。自動車ディーラーや中小の整備工場は工業地域に集積しています。
職業訓練校の卒業生も多くがこの地域に就職しています。また、在校生の現場実習も行われていました。
政策はともかく、私も自動車整備士の一人として現場の作業は面白そうでした。
現在の日本ではユニット交換が主流ですが、ここでは分解修理が基本です。自動車整備の原点を見たような気がします。
ただし、正しい作業方法とは言い難く、基本的な技術の必要性を痛感しました。
年末ですが、私はもうひと踏ん張りブータンで頑張ります。
自動車研究科
講師 澤山 晃一